僕のヒーローアカデミア トガヒミコと麗日お茶子の関係まとめと感想を書いてみた

作品紹介

堀越耕平先生が書いた僕のヒーローアカデミアにおいて、トガヒミコと麗日お茶子の関係は重要なシーンを担っています。今回では、そんな二人の関係と個人の感想を書いていきます。

麗日お茶子

雄英高校ヒーロー科一年A組に通う、麗日お茶子はその穏やかな性格と親しみやすさから周りからの信頼に厚い人物です。ヒーロー名はウラビティ。個性は無重力(ゼログラビティ)で指先に触れた物体の重力をゼロにする能力です。また指を合わせることで解除でき、使いすぎると吐き気を催す副作用もあります。ヒーローを始めた動機は両親を楽させたいという現実的な理由ですが、みんなの喜ぶ顔が好きであり、ヒーローが辛いとき誰がヒーローを守ってあげられるだろうという彼女なりの信念もあり、彼女の理想のヒーロー像も見えます。

トガヒミコ

物語初期ではヴィラン連合の中心として登場し、その語組織の拡大とともに超常解放戦線の幹部として最終決戦でも大きな存在を示します。ヴィラン名はトガヒミコで本名と同じです。能力は変身で、他人の血を摂取することで、その人物に変身できる力をもっています。明るく無邪気な言動でありながら、その内容は狂気を含み、社会や普通から離れた価値観を持っています。しかし彼女の狂気にも原因があり、それは彼女の幼少期に遡ります。幼少期のトガは、傷ついた小鳥の血や好きな男の子の血に強く惹かれるなど、血に対する執着がありました。彼女にとってそれは好きの延長でしたが、もちろん周囲や社会から受け入れられるはずがなく、彼女の両親やカウンセラーからは普通じゃない、気持ち悪い、悪魔の子だ、矯正しなければならないなど罵声を浴びせられます。彼女は悶え苦しみ、最終的に思春期に好きだった男の子を殺し、ヴィランとして生きるようになるのです。

2人の出会い

トガヒミコと麗日お茶子の出会いはアニメ44話のがなる風雲急です。場面はトガヒミコが麗日お茶子にナイフで切りかかるところから始まります。麗日お茶子は蛙吹梅雨とともに応戦し、ガンヘッド・マーシャルアーツでトガを取り押さえます。トガは驚きながらも、お茶子に好きな人がいることを指摘し、一方的な恋バナを話し始めます。その人になりたい、ボロボロで血だらけの人が好きという狂気じみた恋心を表し、お茶子を困惑させます。2人の出会いはトガの一方的な恋バナから始まったのです。また、ここでトガが突然現れたボロボロの出久を見て、出久に恋心を抱くのもこの時からでした。

再戦

アニメ123話から124話にかけて、人命救助の最中におばあちゃんに変身したトガがお茶子を暗い平屋まで呼び寄せます。トガはナイフを持ち、お茶子に飛び乗りながら「ねぇ、私をどうしたい?」と問いかけます。しかし、お茶子は「そんなことを聞くために殺したの?」と返します。それを聞いたトガは、少し寂しそうに普通に生きられないことを嘆きます。さらに、好きに生きて、人を脅かすならその責任を受け入れなきゃいけないというお茶子の言葉によって、トガは涙を流し、お茶子に別れを告げます。お互いに好きな人が同じということに気付くものの、恋バナもできず、相いれないのはヒーローとヒーローとヴィランの溝の深さがわかります。

奥渡島の戦い

最終決戦の作戦によって、超常解放戦線の分断を図り、それぞれにヒーローを当てました。そして、奇しくもトガヒミコとの戦線に送られた一人が麗日お茶子でした。先の戦いでは一方的なトガの好意によって話すこともままならなかったのですが、今回ではお茶子がトガを知ろうと決心し、寄り添おうとします。しかし、トガはもう彼女に向き合おうとせず、ヴィラン連合の一角としての役割を果たそうとします。また、トガの無理やりな拘束によって、死柄木の戦線に送られるはずだった出久も奥渡島の戦いに巻き込まれます。トガは出久に自分の好意を伝えますが、麗日と同じようになぜ普通に生きれないのかと言うような言葉を返します。トガはまた寂しそうに、「出久くんはお茶子ちゃんと同じだね」と言い、反撃を開始します。

世界が私を拒むなら、私も世界を拒む

僕のヒーローアカデミア アニメ145話 トガヒミコ

2人の少女

奥渡島から黒霧の復活によって、トガや荼毘はオールフォーワンの戦線に集まることができます。トガは死んだトゥワイスの血で変身を行い、覚醒したトガの能力で彼の個性を使用し、ヒーロー側を一気に追い詰めていきます。大量の変身したトゥワイスによって本物の見分けがつかなくなりますが、お茶子だけは見逃しませんでした。それは、人の喜ぶ顔が好きな彼女にとって人の涙には敏感だったからです。涙を流す疑似トゥワイスを見つけ、再び彼女と向き合うこととなります。

人の喜ぶ顔が好きだった。だから彼女は涙を見逃さない。

僕のヒーローアカデミア 156話 ナレーション

お互いの気持ちをさらけ出し、二人の少女のエゴがぶつかりあいます。お茶子は彼女の罪をすべては許すことができないことを伝えます。しかしそれでも、お茶子はトガの笑顔を肯定し、恋バナがしたいと涙を流しながら投げかけます。その時、お茶子の能力が覚醒し対象に触れずに連なるものを浮かばせられるようになり、トガや増殖した疑似トゥワイスは宙に浮いていきます。宙に浮きながらも二人は戦い、そしてトガがナイフを振り上げますが、お茶子から外し、トガは本音を露わにします。

本音

「笑うなっていわれたんだもん」「かぁいくないっておもわれちゃうから」、ヴィラン連合が私の好きに生きられる場所だったことを赤裸々に伝えていきます。トガヒミコが今まで誰にも伝えられなかった思いがここでお茶子に表します。一方のお茶子も今まで彼女のサインに気付けなかったことを謝り、あなたの笑顔が素敵だと伝えなきゃいけないと思ったのと、真正面から伝えます。出久という共通の好きな人によって二人はヴィランとヒーローの垣根を超えてつながり、トガもこのときだけは普通の女子高生として変われたのではないでしょうか。そして最後には「私、かあいい?」とトガが問いかけます。お茶子はその返事に「世界一」と答えます。

トガの最後

お茶子はトガによって刺された傷によって大量の出血を伴い、生死の境をさ迷います。しかしそんなお茶子を助けるため、トガはお茶子に変身し注射器によって自分の血を分け与えます。トガは刺してごめんねと、本当にうれしかったとお茶子に謝罪と感謝を伝えます。お茶子は、言葉も発することもままならないまま、ただヒミコちゃんと名前を呼びます。トガは「はぁい」と弱弱しく答えます。トガなりの後悔もありながらそれでも自分らしく生きた彼女の人生を物語っていましたね。

血を飲み干したくなるほど同じくらい血をあげたくなるようなそんな好きに出会えていたらもっと世界は生きやすかったのかな。それでも私はトガヒミコ好きに生きて好きに生きた。世界一かぁいい。普通の女の子。

僕のヒーローアカデミア アニメ159話 トガヒミコ

お茶子のその後

トガによって生かされたお茶子は、トガを死なせてしまった責任から最終決戦後も悩みを抱えていました。出久はそんなお茶子の姿に気付き、いつもの丘で泣いているお茶子の手を握ります。お茶子は涙を流し、抱えていた思いを伝えます。そこに駆け付けたA組一同彼女を支えます。

8年後には彼女は個性カウンセラー拡張計画の先駆者として、他のヒーローとも協力しながら活動を広げています。それはトガヒミコの思いを受け止めた活動だともいえるでしょう。

感想

僕のヒーローアカデミアの中でも、トガヒミコと麗日お茶子のラストシーンは屈指を誇る名シーンです。これを見て、涙を流さずにはいられません。最終決戦では、人を殺すために使っていた個性が、誰かを救うための個性に変わっていました。使い方次第では、無数の人を救えた個性だったのです。もしトガが両親に見捨てられず、カウンセラーをはじめ誰か一人でも受け入れてくれるものがいたら、ヴィラン連合に入らず、誰かを殺さず、誰かを救うヒーローとしての道もあったかもしれません。しかし、そんなトガヒーロー社会の闇を体現したものであるとも言えます。現実社会を生きる私たちにも通ずることがあるように、社会によって隔絶されたものたちへの排除と差別は考えさせるものがあります。

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございました。お茶子とトガの友情はこれからも私たちの心に残っていくでしょう。

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