映画『最強のふたり』の見所を紹介!!

作品紹介

概要とあらすじ

オリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノの二人による共同監督によって制作されました。2011年にフランスで公開され、日本でも絶大な人気を呼んだ作品です。2025年現在、フランスにおける映画の観客動員数は三番手を誇ります。

事故で全身麻痺となり車椅子生活を送る富豪フィリップと、スラム街出身で職探し中の青年ドリスという、まったく境遇の違う二人の交流を描いた、フランスの実話をもとにしたヒューマンドラマです。

ドリスは介護経験も教養もないが、率直で飾らない性格がフィリップの心を解きほぐしていきます。一方フィリップとの出会いを通して、ドリスも責任感や家族との向き合い方を学び成長していきます。互いの価値観が衝突することもありながら、冗談やユーモア、スピード感ある日々を共有するうちに、二人は「友情」と呼べる強い絆を築いていきます。2人はお互いが支えあい、尊敬しあえる最強のふたりになるのです。

階層・文化・障害を越えた人間関係を大胆に描き、世界的ヒットとなった作品です。

この作品の見所

ドリスの成長

スラム街出身の黒人青年ドリスは、犯罪に手を染めながら生活していました。家庭環境も複雑で、家族をなおざりにしていました。そんなドリスはある時、失業保険をもらうための一環として、障害を持つ男性フィリップスの介護の採用試験に行きます。フィリップは、着飾らないドリスを気に入り、ドリスを採用します。ドリスは嫌がりながらも彼の世話をこなしていく中で、新しい生活やものに触れ、新しい価値観を持つ人と出会っていきます。そして何よりフィリップという大切な存在ができたことで、彼は新しい世界を見つけ、家族という存在をしっかり認識できるようになったのではないでしょうか。そして物語最後、フィリップからの助言をもらい、血がつながっていない弟を諭して母と向き合っていくのは、ドリスが抱えていた一番大きいわだかまりが消えていく場面だと思います。

フィリップの変化

フィリップはクラシック音楽や芸術作品を嗜む流階ような品日高き人物です。そのため障害を持つ彼は障害者として扱われることを嫌いました。同情ではなく、対等に扱われることを望んだのです。ドリスを雇ったのも障害者に気を使わない態度のためでした。
彼は外の世界から距離を取り孤独な生活を送っていました。文通していた女性もいましたが連絡先を知っているにも関わらず、会おうとはしませんでした。またフィリップには娘がいましたが、その娘の素行に見て見ぬふりをして、教育を怠っていました。そんなフィリップはドリスと出会うことによって大きく変化しました。長く使っていなかった車を使って外に出たり、パラグライダーをしたりアクティブな趣味に浸ります。半ば強制的でしたが、文通していた女性とも実際に会う段取りをつけます。娘に対しても正すべきところはきちんと叱るようになります。フィリップは心を開き、前向きに生きるようになります。

二人の友情

この作品の中で一番強く描かれているのが、友情なのではないでしょうか。立場や環境の違う二人が介護される側と介護する側という形で出会い、短い中で互いを知り、多くの思い出を重ねていきます。ドリスはフィリップと出会うことで、舞台を見たり芸術作品に触れたりします。一方のフィリップは堅苦しいクラシック音楽だけでなくポップな音楽を楽しんだり、ドリスから勧められたばこを吸ったりします。フィリップもドリスもそれぞれ別の悩みを抱えていましたが、お互いがお互いを思い、補い合うことで少しずつ解消していきます。フィリップとドリスのように対等な位置で本音をさらけ出す関係は、まさしく真の友情と言えるでしょう。

さまざまな2項対立

この作品には様々な2項対立が散りばめられています。障害を持つものと持たないもの。富を持つものと持たぬもの。そして黒人と白人という人種的な違い。そして、これらの違いは作品の中で強調されず、違いがないかのようにフィリップとドリスは関係を育んでいきます。私が思うに、人との関係は立場や人種、環境によって左右されないというメッセージがあるのではないでしょうか。

個人的な好きなワンシーン

この作品の中で一番好きなワンシーンが、フィリップの誕生日会のシーンです。クラシック音楽の演奏隊が様々な曲を披露しますが、横にいたドリスがこれはあのCMの曲だなど茶々を入れます。そしてクラシック音楽に飽きたドリスが、ポップな音楽に変えて、ダンスを踊ります。周りにいたものたちも巻き込まれ、誕生日会が明るい雰囲気に包まれます。面白さと微笑ましさが詰まったワンシーンです。

まとめ

ドリスとフィリップの二人の友情は、見てて心温まるものでした。差別や偏見、対立が多い現代社会の中で、私たちも二人のような関係を築いていきたいですね。

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