古代オリエント1

世界史

はじめに

世界史を理解する上で、一番大切なことはストーリーの概要を頭に入れることです。これは一般的に”通史”と言われます。通史を行うことで、世界史の軸ができ用語がスラスラと頭に入ってきます。この記事では、通史を目的とした説明を書いています。細かい用語は省いておりますので、あらかじめご了承ください。

文明の誕生

オリエントにおける有名な文明は4つあります。それらの歴史を順々にまとめていこうと思います。

メソポタミア文明

まずはメソポタミアの概要をつかみましょう。時代、民族、特徴に分けて表にまとめました。また、メソポタミアにおける簡易的な地図も作ってみたので、よかったらお使いください。

時代民族名特徴・出来事
前2700年頃シュメール人都市国家(ウル・ウルク…)の建設
神権政治の形成
前2400年頃アッカド人サルゴン2世による統治
前1900年頃アムル人バビロン第一王朝とハンムラビ王*1          
前1700年頃ヒッタイト人ボアズキョイを拠点。鉄製武器の実用化。「海の民」によって滅亡。
前1600年頃カッシート人北部ではミタンニ王国の勃興。

※1ハンムラビ法典・・・ハンムラビ王によって作られた復讐法に基づく法典。「目には目を、歯には歯を」が有名。

入試では、メソポタミアにおける民族の並びが問われる問題があります。そのため、ぜひ下記にある語呂で覚えてみてください。

メール、アッカド、アムル人、タイトでカッシート。

メソポタミアの特徴と補足

シュメール人によって楔形文字が作られました。(楔の書き方に注意!!)
六十進法太陰暦の使用。後に太陰暦が太陰暦に閏月を作り、季節とのズレを補正した太陰太陽歴に変化しました。

ジッグラト・・・シュメール人によって作られた聖塔。
ギルガメッシュ叙事詩・・・ウルクの王ギルガメッシュの冒険物語。『旧約聖書』洪水伝説の原型。

エジプト文明

エジプト文明は大きく三つの時代区分に分かれます。

年代王国都市特徴
前3000年頃ノモスを統一する。
王はファラオと呼ばれる
前27世紀~前22世紀古王国メンフィスクフ王によるピラミッド
前21世紀~前18世紀中王国テーベヒクソスの侵入
※1メン=ラーの信仰
前16世紀~前11世紀新王国テーベ→
テル=エル=アマルナ
※2メンヘテプ4世による統一と宗教改革

※1・・・太陽神ラーとテーベの守護神アメン(=アモン)が結合したもの。

※2・・・新王国初期の都市はテーベ。アメンヘテプ4世の代にテル=エル=アマルナに移されました。
アメンヘテプ4世は一つの神アテン(=アトン)への信仰を強制し、また己の名をイクナートン(=アクエンアテン)に改めました。

参考:諸王朝の都市の位置

エジプト文明の特徴

イクナートンの宗教改革の影響で自由で写実的なアマルナ美術が生まれた。
1年を365日とする太陽歴の使用(現代と同じ)。霊魂の不滅を信じてミイラを作り、供に死者の書も残した。

<エジプト文字>

用途簡略化の流れ
神聖文字(ヒエログリフ)碑文や石棺神聖な絵文字
神官文字(ヒエラティック)行政文書や宗教文書パピルスに書けるようにしたもの
民用文字(デモティック)パピルス・民衆も使用さらに崩した筆記体

ナポレオンのエジプト遠征中に発見されたロゼッタ=ストーンには上段に神聖文字(ヒエログリフ)中段に民用文字(デモティック)下段にギリシア文字が刻まれていた。1822年、フランスのシャンポリオンはこれを参照してヒエログリフの解読に成功した。
注:どこに何が書かれてあったかは大切です。この一文は丸ごと覚えられるとよいでしょう。

まとめ

今回は古代オリエントにおける2つの文明を紹介しました。次は東地中海の諸民族とオリエントの統一まで説明していきます。


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