はじめに
世界史を理解する上で、一番大切なことはストーリーの概要を頭に入れることです。これは一般的に”通史”と言われます。通史を行うことで、世界史の軸ができ用語がスラスラと頭に入ってきます。この記事では、通史を目的とした説明を書いています。細かい用語は省いておりますので、あらかじめご了承ください。
進化の軌跡
人類の進化を見ていくと、大きく分けて4つの過程があることがわかります。それぞれ、どの時代に生まれたのか、どんな道具を使っていたのか、どんな特徴があるのか、その代表例について表にまとめて解説していきます。
時代 | 道具 | 特徴 | 代表 | |
猿人 | 700万年前 | 礫石器 | ー | サヘラントロプス/アウストラロピテクス |
原人 | 240万年前 | ハンドアックス | 火の使用 | ジャワ原人/北京原人 |
旧人 | 60万年前 | 剥片石器 | 死者の埋葬 | ネアンデルタール人 |
新人 | 20万年前 | 骨角器 | 洞窟壁画 | クロマニョン人 周口店上洞人 |
*1・・・現在確認される最古の人類
*2・・・代表的な洞窟壁画(北スペインにあるアルタミラ/南フランスにあるラスコー)
※地図や絵を要確認
旧石器時代と新石器時代
Q.旧石器時代とは?
A.約250万年前~約1万3000年前の打製石器が用いられた時代。(地質年代:更新世)
Q.新石器時代とは?
A.約1万1700年前から始まる磨製石器が用いられた時代。(地質年代:完新世)
+土器の普及があったことも頭に入れておこう
下のイラストは、左が打製石器で、右が磨製石器のイメージです。

新石器時代における変化
新石器時代になると、狩猟や採集が中心である獲得経済から農耕や牧畜による生産経済へ移行しました。また農耕や牧畜の始まりは、西アジアとされており、ヨルダン川西岸のイェリコやイラク東北部のジャルモにその初期農耕集落跡がみられます。
補足
人類は文字の発明により、大きく進化を遂げました。しかし、人類の歴史を見ると文字がなかった時代のほうが圧倒的に長いのです。そこで世界史においては、文字による記録が存在する前の時代を先史時代、後の時代を歴史時代という2つの区分がなされます。
最後に
今回は世界史の一番初めの部分を解説していきました。世界史を進めていくうちに、人類の進化という部分は盲点になりやすいです。ぜひ、何度も見返してみてください!
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